不妊治療時のメンタルコントロール
アラフォーの女性の妊活、食生活や不妊治療の方法、費用などを見てきましたが、妊活にもっとも必要な要素は、前を向き続ける健康な心ではないでしょうか。
心が不安定な状態になると、体にもストレスをかけたり、せっかく勇気を出して始めた妊活自体が続けられなくなることも。
ここでは、不妊治療中に陥りやすい悩みと、それらに対するメンタルの保ち方についてみてゆきます。
周囲の妊娠に関する悩み
不妊治療中、まわりに子どもができたという話題は、お祝いしたい反面自分にはできないことを自然にされている、と感じて、強いストレスと自己嫌悪を感じてしまいます。
意識的にそのような情報を、「自分に対して深い関係、意味はない」、とスルーしたり、人は人、と割り切る気持ちが大事です。
妊娠できない悩み
不妊治療中は、毎月、治療のかいなく生理が来るたびにつよい絶望感にさらされてしまいます。人によっては、ストレスで体調不良を招いたりしてしまうことも。「子どもがいざできてしまうと、飲食や遊びもいろいろ自由にできなくなるもの」とプラスに考え、次の排卵日まで自由な気持ちで過ごすことができると考え、ストレスを回避しましょう。
また、生理直後は体調もよく、女性がもっとも美しくなるといわれています。美容に力を入れたり、不妊治療でいっぱいの頭をリフレッシュさせましょう。
夫婦間での悩み
不妊治療中、排卵予定日にセックスをすることが妊娠につながる、とのおもいで、セックスが子どもを作るためだけの、儀礼的なものになってしまいがちです。夫が自身を種馬的に感じてしまったり、セックスを楽しむことができなくなり苦痛になることも。
不妊治療が、そもそも夫婦の愛の証を求めてのことだと再確認するためにも、治療を継続し協力しあっていくためにも、夫婦関係の時間はムードを変えたり、お互いのメンタルを大切にするよう心がけましょう。
アラフォーの妊活、不妊治療のまとめ
不妊治療は、身体的にも精神的にも経済的にも、大変大きな負担がかかります。
ここで述べてきたたくさんの方法、治療をしても授からず、いつ治療をやめるかの踏ん切りもつかず、かえって夫婦関係がギスギスし、ストレスをため込むことも…。
40代の不妊治療として、最も必要に感じるのはストレスとの向き合い方です。ここまでやれば必ず授かる、という明確なゴールがみえづらいため、精神的なストレスがかかりやすい治療ともいえます。イライラしてマイナスなことばかり考えてしまわないように、以下の方法でストレス改善をおすすめします。
カウンセリングを受けてみる
親や、子どもがいる友達など、身近な人にも相談しづらいのが不妊の悩みです。専門医療機関などに設けられている「不妊相談センター」を活用し、数多くの不妊治療の相談に乗られているカウンセラーに、不妊の悩みを打ち明けてみましょう。
また、不妊治療に悩む集まりなど、同じ悩みをもった方との交流の場に行ってみることも、心を強く後押ししてくれるはずです。
体を動かす
汗をかくことで、ホルモンバランスが整えられるという報告があります。運動をすると気分もすっきりするので、メンタルコントロールにも効果的と言えます。
最後に、妊娠だけがすべてではなく、治療に踏み切った夫婦の固い絆や、妊活の結果子どもが授からなくても、夫婦だけの暮らしにも喜びや価値があることも、忘れずにおきたいものです。
まずは子ども以前に夫婦の、自らの心、人生を大切にしましょう。